いちばんすごいのは「ドサ健バクチ地獄」
白川道「朽ちた花びら−病葉流れて2」。「麻雀放浪記」と比較するなという方が無理な話だが、ちょっとメルヘンすぎないか。甘いんですよ、スピードワゴンかと思うくらい。
「男と女の別れなんて、いくつもある路地の曲がり角。振り返った時には、もう相手の姿なんて見えやしない。寂しさは一瞬の風」とかってママが言うんですよ。
このシリーズが「流星たちの宴」に接続されるのだろうが、それまでこの主人公の優柔不断ぶりに我慢できるだろうか。ぐだぐだ言うならもう読まなきゃいいんですが、この手の小説に目がないもので。
元奥さんの横森理香が、バブル時代の白川を(冷静に)書いた「ぼぎちん」は掛け値なしの傑作。長らく絶版でしたが最近復刊されたみたいです。