風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

つげ義春とピート・タウンゼントの夜

医学部。
先週の反省をふまえて、前日から移動することに。とにかく安い宿を予約したのはいいが、ナビに導かれてたどり着いたのはひなびた温泉宿。
食堂では女将がそろばん片手に渋い顔で家計簿をつけており、自動販売機は新札が使えないので、大将が「明日一緒にもらうわ」とツケにしてくれ、当然のように子供の洗濯物が客の目につくところに干してある、そんなつげ義春テイストあふれる宿。
用意されたペラペラの丹前を着て、「ピート・タウンゼントか・・・」とつぶやきながら夜は更けていくのだった。
内田樹『街場のアメリカ論』。今回はネタのダブりほとんどなし(『エイリアン」の話もないよ)。これですよこれ。掛け値なしの傑作。
街場のアメリカ論    NTT出版ライブラリーレゾナント017