風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

僕らはホスト探偵団

授業準備、その後ひきこもり。
加藤実秋「インディゴの夜」。渋谷のホストクラブを舞台にした連作短編集。今度はホストが探偵、といっても頭脳役はオーナー。ホストはなんちゅうか一般人がアクセスできない情報ネットワークとしての役目。とすると、「池袋ウエストゲートパーク」とかこのシリーズは、際物のようでいて実はハードボイルドの定式に従っているのだな。「スタイリッシュでウィットあふれる新世代探偵小説」って惹句はちょっと勘弁、ですが。
インディゴの夜 (ミステリ・フロンティア)