風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

疾走

授業はないが、再履修の受付で研究室に。本来の受付は2日だぞこの野郎、と啖呵をきりたいのをぐっと堪える。
東直己「疾走」。まさか出るとは思わなかった、日本推理小説協会賞受賞作「残光」の続編。殺人マシーン(でもないか)榊原健三再び。いつまで恵太を守るつもりだ、と思うのは、畝原シリーズで何回娘がさらわれるんだ、と同じくらい野暮なこと。事件には直接関係しないが、東直己作品を読み続けている読者には、便利屋「俺」と畝原が登場する(ある意味不要な)ファンサービスも。他の作品を読んでから読むことをお薦めします。
疾走