風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

聖なる黒夜

今週末は授業参観なので、いい加減髪を切らねばと思いつつ、予約まで入れたのはいいが、仕事が入ってキャンセル。妻からは「バナナマン」と呼ばれる始末。

聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫)

聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫)


聖なる黒夜〈下〉 (角川文庫)

聖なる黒夜〈下〉 (角川文庫)


柴田よしきワールドの中心部に相当する傑作。これで登場人物の関係がすっきりした。と言いながら、読んでいる間はあまりの救いのなさにかなり落ち込む。あまりにもなにもかも陰謀めいたプロットには首をひねるところもあるが、ホモソーシャルな世界観に圧倒されてあまり気にならず。にしても、やっぱり刑務所に入ったら、そういう風になっちゃうんだ。怖いよ怖いよ。