風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

バンク!

午前中、病院。特に異常なし。午後から授業。本来なら中間試験の予定だったが、1週勘違いしていて平謝り。急遽、自習と質問タイムに切り換える。余裕を持ってシラバスには記入しているから大丈夫だろう。


組織内のいざこざは(傍から見ると)誠に面白い。縄張り争いや足の引っ張り合いがあって、最終的には政治的決着がついたりして。警察小説では必ずと言っていいほど、警視庁と所轄は揉めるし、キャリアーノンキャリの対立があったりするものだが、この作品はそれが銀行という組織で展開されることがミソ。途中、いまいち文体が好みでないのと、語りの視点のブレがあったr、主人公が唐突に事件の真実を幻視したりするところは気になったが、まあまあのエンターメント小説に仕上がっていると思う。それにしても作者は、神戸大学大学院人文研究科を修了して、どうして銀行員になったのあろう?
OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜(通常盤)

OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜(通常盤)


取り立てて山下達郎のファンという訳ではないが、レンタルで1位になってみたので借りてみた。そしたら、これが実い素晴らしい。以前、松村雄作がやはりライブのベスト盤が出た時に、「新しいアルバムを聴く時は、いつも疲れるが、山下達郎の場合はそれがない」というようなことを言っていたが、このアルバムもまさにそんな感じ。昔の曲もまったく古さを感じさせず、この人は一貫して自分の音楽を追究していたのだな、と尊敬の念を抱いてしまった。