風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

探偵あれこれ(どうぶつ編)

最初の読書体験としてホームズやルパンを挙げる人は少なくないが、いきなり英語で読もうとすると挫折する可能性が大。まずは子供向けのミステリーで語彙を増やしていくのはどうでしょう。今回ご紹介するのは、Cynthia RylantのThe High-Rise Private Eyesシリーズ(なんかテレビショッピングみたいになってきた)。高層ビルに住む二人(匹)の探偵が難事件を解決する。ウサギのバニーが推理担当、アライグマのジャックが調査役。殺人も起きないし、盗難事件の動機も「なんとなく欲しかったから」というたわいもないものだが、絵もかわいいし楽しめます。

The High-Rise Private Eyes #1: The Case of the Missing Monkey (I Can Read) The High-Rise Private Eyes #4: The Case of the Troublesome Turtle (I Can Read Book 2) The Case of the Puzzling Possum (High-Rise Private Eyes)

森達也ドキュメンタリーは嘘をつく』。『放送禁止歌』、『職業欄はエスパー』が、読むドキュメンタリーだとすると、こちらは理論編。ドキュメンタリーのフィクション性に関する議論は、正直あまり関心を持てなかったが、お蔵入りになった企画や「A2」上映にまつわるエピソードは抜群。グレート東郷のドキュメンタリーは是非実現して欲しい。

ドキュメンタリーは嘘をつく