風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

これも「タイガー&ドラゴン」

ようやく降ったと思ったら大雨。録りためておいた「タイガー&ドラゴン」を終わりまで見る。いかんいかんと思いながら西田敏行に泣かされた。このブームが続いて、もうちょっと落語がテレビで放送されるようになるといいのだけど。そういえば、もう十年以上前に高田先生(立川藤志楼)の真打ち披露を録画したテープ、どこいっちゃたんだろう。

タイガー&ドラゴン」では、各話に古典落語の演目がオーバーラッピングするという手法がとられているが、その偉大な先例が「寄席芸人伝」。残念ながら絶版のようですが、古本屋めぐりをしても読む価値はあると思います。「レモン・ハート」や「減点パパ」もまた名作。

なんだか勢いがついてしまったので、「伊丹十三の本」も読む。単行本未収録のエッセイがやはり素晴らしいが、浮気がばれた時(そうは書いてないが、明らかにそうだ)のお詫びの手紙まで公開されてしまうのってどうなのか。稀代のスタイリストには、これをもう一度書くのは耐え難かっただろう。

寄席芸人伝 (1) (小学館叢書) 伊丹十三の本