風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

3連休最終日

敬老の日だが何もすることがない。
石原千秋「『こころ』大人になれなかった先生」。みすず書房の「理想の教科書」シリーズの1冊。「こころ」はなんかしら読んでいる人に謎を投げかける(ように思われる)小説らしく、それこそ人の数だけ解釈があるんじゃないかと思うほど(最高傑作は高橋源一郎のK=石川啄木説)。最後に喪黒服造の「ドーン!」級の驚きがあると書評にあったので期待して読んだのだが・・・事前にもうちょっとテキストを読み込んでおけばよかったかな。
『こころ』大人になれなかった先生 (理想の教室)
いまふと思いついたが、K=小泉八雲ってのはどうだろう。ハーンが解雇されたのと入れ替わりに東京大学に戻った漱石の罪悪感が・・・って、もうありそうですね。