なんてことは、まるでない
ひさしぶりに月曜日に出勤。「きれいですね、部屋は」と言われた研究室を掃除して、仕事に取りかかったが目標の半分も終わらなかった。
伊坂幸太郎「砂漠」。大学生活の空っぽさ、というか、なんもなさを描かれると滅法弱いので、最初のエピソードからメロメロ。社会を砂漠に例えるところ陳腐さも大学生っぽくてよい。出てみて分かるが、本当は砂漠よりもっと恐ろしいところなのだ(ウソ)。超能力者が出てきたりするが、当然ながら血湧き肉躍る冒険になるはずもなく。最高傑作・・・は、「アヒルと鴨」だと思うので、その次の「チルドレン」の次くらい。固有名詞の扱いなんかのバランス感覚が絶妙。とはいえ、阿部薫は宇野薫だし、西嶋はサンボマスターの山口だろう。