風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

世界の終わり

授業準備。再履修受付。知った顔が多くて胸が痛む。
伊坂幸太郎「終末のフール」。三年後に小惑星が激突して終わってしまう世界を描いた連作短編集。予言で自暴自棄になった人たちがあらかた死んで、混乱がいちおう収まった後、というのがいかにも伊坂幸太郎らしい。らしいといえば、「読むたびに次作こそ彼の全力投球になるはず、と思ってしまう」(北上次郎)ところも相変わらず。いや、不満はないんですけどね。いずれ、ここに出てくる宗教なんかも書くのだろうが、「アンダーグランド」みたいになりそうで、読みたいような読みたくないような・・・。しかし、地球滅亡、死神、ファシズムと、杜の都サーガ(勝手に命名)もエライことになってきた。
終末のフール