風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

虚実皮膜の間

医学部。しんどかったので行きも帰りも有料道路。
村上"ポンタ"秀一「自暴自伝」。参加アルバム一万枚を超える(!)日本を代表するドラマーによるポップス史。貴重な証言が続出だが、やはり「空手バカ一代」テイストのエピソードがグッとくる。「ドラムをやろうと思ってから、一年半はイメージトレーニングしかしなかった(で、いざセットに座ったらすぐたたけた)」とか、「なんかギター弾いてる白人に「なかなかみどころあるやんけ」と言ったら、そいつがクラプトンだった」とか「スティーブ・ガッドのクレジットになってるアルバムには、俺が代役で叩いてたやつがけっこうある」などなど、たまりません。小西康陽の解説も、この道(どの道だ)の奥深さを感じさせて素晴らしい。よし、泉谷しげる&ルーザーでも聴こうっと。
自暴自伝 (文春文庫PLUS)