風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

ツレはパパ2年生

妻が子供たちを連れて(「もうこいつには任せておけない」と思ったのだろう。正しい認識というべきである)寮と部活の監督に。風太と2人でぽつんと留守番。か
細川貂々「ツレはパパ2年生」。めずらしく妻が買って来た本。「あれ?1年生は?」と訊いたら、「何回かに分けて立ち読みした」とのこと。うーん、しっかりしている。
ツレはパパ2年生
うつも寛解して(完治とは言わないらしい)専業主夫になったツレ、育児にも大活躍で完全に母親役を果たしている。こういうのを見ると、母性だなんだというのが幻想に思われてくる。うちの場合は、子供たちのなつき度は7:3、いや、8:2で母親だが、これはこれで仕方ない。単独で子供と向き合うのが、妻が出かけてから保育園に送り届けるまでの1時間半(けっこう長い)、迎えに行った時に妻が帰って来るのを待つ1時間半(かなり長い)、後は夕食の準備をしている30分だから。かなり自由業に近い職業なので(いや、お前の勤務状況がそうなだけだ、と言われそうだが)、子供と過ごす時間は割と多いと思うが、正直かなりきついこともある。「それは、なんというか、いつでもコドモを自分の手の届くところにキープして、あたかも「素肌感覚で温めて」いなければならないような緊張感と、そこかから逃げることができないことだろうか」というのは、非常によく分かる。だから妻がいて子供がいると大丈夫。ほっとする。ほっとするあまり、ふらふら本屋やヤマダ電機に出かけて行くのだよ、というのは勝手な言い草だろうな。ピース(村上春樹風)。