フリーター、家を買う。
病院。怪我の功名と言うべきか、風邪で寝込んでいたおかげで、テンションが下がってきた。あとは墜落せずに軟着陸してくれればいいのだが。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/08
- メディア: 単行本
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有川浩が面白いのは、吾妻ひでおの日記からも詩っていたが(『三匹のおっさん』を経て)すっかり嵌まってしまった。フリーターでどうやってローンを組むんだろうとか、なんか田舎生活とかをするんだろうかとか、読む前にはいろいろと想像をめぐらしていたが、結論としてはまともに就職して働く家族再生の物語。そういう意味では、このタイトルは上手い。さすが幻冬舎。前にも書いたが、僕にとって最良のエンタメ(そんな言葉はなかったが)、は、初期の浅田次郎の『きんぴか』や『プリズンホテル』なのだが、それに匹敵するくらいの出来映え(ちょっと褒めすぎか?)。ともかく、エンタメは確実に進化している。それにしても、本業の(?)ミステリは読まないといけないし、村上春樹もそのままになってるし、落語の本はたまっていく一方だし、音楽も聴かないといけないし、DVDもたまにも観たい、となると時間がいくらあっても足りないということになるのだが、どうやってやり繰りしたらよいのやら。そうだ、以前だったら真っ先に読んでいるはずの『ソロモンの偽証』さえも、まだ手を付けてないじゃないか。