風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

『わたしの生活手帖』

3時半起床。エンジンがかかってきたのか(決してガソリン=酒を入れてる訳ではありません)、頭が活動しているうちに書類仕事をごりごり。書いているうちに論文のアイデアも浮かんできたりして、収拾のつかないことに。こういう時はテンションが上がり過ぎるので自重することにする。早くもフラフラになりながら出勤。授業×2。今日は京都の話。『不思議の国のアリス』を下敷きにしたエッセイだったので、学生に訊いてみたら、ほとんどの学生が存在を知らなかった。最近の学生はノーリアクションが基本なので、何かの間違いだとは思うが。昼休みに休憩して会議。

わたしの生活手帖

わたしの生活手帖


単行本未収録エッセイ集。比較的長い「いやぁなサラリーマン」が白眉。生まれ変わってサラリーマンになったら(いや、ある意味ではいまでもサラリーマンみたいなものなのだが)参考にすることにしよう。その他、話題は野球や競馬と多岐に渡るが、「当時は、競馬場というのは、広場があって馬がいて食堂がいて、お金が落ちているところだと思っていた」というのもすごい。人生のある時期を麻雀で遣り繰りしていた著者の面目躍如といったところだろうか(そういえば、浅田次郎も競馬だけで食っていたというし)。当時の競馬は簡単だったのだろうか。いやいや、そんなことはあるまい。