風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

いじわるばあさんはどこへ行った

「いじわるばあさん」の対訳本、"Granny Mischief"。バイリンガル・コミックスはたくさん出ているが、四コマ漫画だと科白が短くぴしりと決まるし、どこから読み始めてもいいので時間つぶしには最適。

よりぬきいじわるばあさん―対訳 (1) (講談社バイリンガル・コミックス) よりぬきいじわるばあさん―対訳 (2) (講談社バイリンガル・コミックス) よりぬきいじわるばあさん―対訳 (3) (講談社バイリンガル・コミックス)

いま読んでみると、「いじわるばあさんって、三人も息子を育てて、それぞれ大会社の部長と医者と漫画家になったんだよな」とか「だけど、どの息子をひいきするわけでもなく、たらいまわしにされてるところがハードボイルド」といった新たな発見があって興味深い。個人的には長谷川町子の最高傑作だと思うが、アニメ化されて「いじわるばあさん」が子供の間で流行語になったりしたら、ジージやバーバを深く傷つけるだろうから、こんな感じでいいのかもしれない。青島幸男主演のドラマもよかったですね。浪人生の万年さんとかイッセー尾形の警官とか。