風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

村上春樹的スケジュール

先日の「象を洗う」の中で、佐藤正午が以下のようなことを書いている。

 そういうふうだから、たとえば村上春樹の『羊をめぐる冒険』の中に、主人公が朝起きて、朝食つくって食べて、食器を洗って、洗濯をして、腕立て伏せをして、シャワーを浴びて、シャツにアイロンをかけて、外出して買い物にまわり、旅行社でチケットの予約までして、ハンバーガーを食べて、公園のベンチで一休みして、時計を見るとまだ十二時前だったというようなことが書いてあるのを読むと、僕は何だかものすごく興奮してしまう。まるで運動音痴が体操選手の床運動に見とれるような思い出、都会暮らしの主人公の日常にうっとりしてしまう。

うちは家族全員がB型で、それぞれが自分のペースで好きなことをやりたいタイプなのだが、それでは物事が先に進んでいかないので、仕方なく僕が渋々A型的な行動をすることを引き受けることになる。例えば、今日のスケジュールはこうだった。
娘を保育園に送って、「エヴァンゲリヲン」を観ながら運動して、郵便局で友人に荷物を送って、喉が渇いたのでコーヒーを買って、突如として壊れた携帯を修理に出して、妻の車のガソリンを満タンにして、DVDを返却して、ランチにたこ焼きとタコスを買って帰り、大学に出かけて人事労務課で新しい保険証を受け取ろうと思ったら、入れ違いで事務に行ってしまっていたので、炎天下の中を歩き回り、ついでに研究室で一仕事済まして、市役所に乳幼児等医療費受給資格症を取りに行き、新しい枕を買おうと無印に行ったらリニューアル中で、先日息子が診てもらった病院で精算を済ませ、妻が買い物をしている間に子守をしていたら、1日が終わっていた。
明日は朝一で2人の子供を病院に連れて行く予定です。ピース。