あるキング
夏バテか、午前中ぐったり。午後から上司との面談があるはずだったが、いくら待ってもきやしない。お迎えの時間が近づいたので諦めて帰宅。まあ、約束していたわけではなかったのだが。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2012/08/03
- メディア: 文庫
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昨日に引き続き井坂幸太郎。ある天才野球選手の自伝形式。『マクベス』を下敷きにしているところで、ありゃりゃ、それまた陳腐な、と思ったが、まあまあうまく機能している。なにより、『砂漠』と同じようなロックンロールが感じられて最高だった。驚いたのが、単行本を文庫にする時、作者が加筆修正を加えてある、と解説に書いてあったこと。それじゃあ、いままでハードカバーで読んだ作品も文庫で読み直さなければならないのだろうか。で、その解説を書いているのが、なんと柴田元幸。あんなに本を読んで、本を訳して、井坂幸太郎も読んでるの?しかも近作『PK』、『夜の国のクーパー』まで!まいったなあ、最初から負けてるけど、コールド負けだ。ちなみに、氏が何かの学会で講演された時、会場のトイレで隣り合って用を足しながら会釈したことは、僕のちょっとした自慢です。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/12
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ついでにブログを休んでいた間に読んだこれも。作者がとてもいい人だということがにじみ出るエッセイ。