綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー(1)
昨日の騒ぎで朝から持病の喘息。仕方なくかかりつけの内科で点滴。ここの先生は、西村賢太の『苦役列車』がいい、と推薦してくれたなかなかの読書家。僕のその後の西村賢太への過剰なまでの傾倒については、またいずれ。昼休みに大学の近所のブックオフで娘の『ブラックジャック』を105円で何冊かゲット(こういうことになると、妙にフットワークが軽くなる)。
相変わらず雨が降っているが、4時から歯医者。前歯の治療はまだまだだが、奥歯の虫歯を治してもらえたので、これで心置きなく堅いものが食べられる。
妻は体育祭の打ち上げ。会場まで送って、子供たちと一緒に就寝。
- 作者: 有栖川有栖(著・編),綾辻行人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/07/25
- メディア: 単行本
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ミステリについて語ることの難しさは、まだそれを読んでない人のために核心的な部分に触れられないことにある(最近は解説や文庫の裏に、内容のほとんどが書いてあったりして唖然とすることもあるが。いや、まあ先に読まなきゃいいんですけど)。その点、このアンソロジーは、ディスクジョッキーよろしく、作品を紹介してから、ああだこうだ論評するという理想的な作りになっている。大体の論点は、ミステリとマジックとパズルの関係だが、これは新本格にいつもついてまわる議論。江坂遊など寡聞にして知らない作家もいたので得をした。あと、泡坂妻夫はやっぱり読んでおかなきゃなあ。