風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

ダンス・ダンス・ダンス(上)

喘息、悪化。悪寒。朝一で内科に駆けこむと、熱が8度3分。慌てて抗生物質を調剤してもらう。点滴してから、もう1つの病院に。本当は帰ってさっさと眠りたいのだが、これは今日締め切りの、一種のクエストなのだ。なんとか終わらせて、大学へは休みをもらって、薬を飲んでさっさと寝る。子供たちを迎えに行って、また寝る。ようやく熱が下がった。

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)


ノルウェイの森』が出てこないので、とりあえず上巻だけ。まあ、『羊をめぐる冒険』と繋がってるからいいか。最初は前作の回想で冗漫な作品だな、と思っていたのだが、途中からとてもよく理解できるようになった。この作品の「僕」は34歳。僕がいま39歳。20代に読んだ時よりも、一文一文が本当に身に染みる。システム、高度資本主義社会、誰かと繋がること、社会にこづきまわされること、などなど。これは成長と言ってよいのだろうか?とにかく、読み直してみて良かった。特に弱っている今日のような日には。