風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

ダンス・ダンス・ダンス(下)

ようやく平日。生活パターンを元に戻すようにしなくては。
午後から、娘を拾って歯医者。ちょっと遠くにあるので、行き帰りに2人で話をするのが楽しみだったのだが、生憎と娘は今日で治療終了。僕はまだ1人で延々と通わなくてはいけない。

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)


はっきり言って失敗作。話はまったく進まないし、これといった筋があるわけでもない。いろんなジャンルの小説に変化する、主人公がひたすら無駄口をたたいて、取り替えひっかえ女と寝る。ちょっと悪ノリしてるかのようだ。それでも、34歳の「僕」には、ずっと感情移入して読んでいた。ユキとの交流は、子供がいない村上春樹の(そしてリアルな子供がいない男の)ある種の幻想だが、そんな瞬間は確かに存在する。最後は、これもどたばたとユミヨシさんと幸せになるのだが、もう「僕」の続編はないのだろうか?
カラマーゾフ」は、完全に無理だが、村上春樹は夏休み中になんとか読み終えることができるかな。