風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

珈琲店タレーランの事件簿

妻は出勤日。息子を保育園に送って、娘と半日デート。本屋に行ったり、サティをうろうろしたり。昼食はフードコートでうどん。


例によって手近にあった1冊。またしても「日常の謎」ではあるが、コーヒーに関する蘊蓄が意外と楽しくて淡々と読み進む。最終話になって少し意外な展開に。一部、理解できない記述があったが(読み返すのは面倒なので、そのままにしておく)、まずは無事に着地成功というところか。文章も達者だし、プロットも微笑ましいものだが、この手のミステリにありがちな、孤独な主人公が理想的な女性と出会って、くっつくのかくっつかないのか、微妙な関係が続く、という設定には、もう少し飽きてきたなあ。それはそうと、解説を書いている北原尚彦という作家兼研究者が、最近とても気になっているのだが、それについてはまた日を改めて書くことにする。