風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

ヘッテルとフエーテル

朝から病院、午後から授業ひとつ。入院している友人のリクエストがあったので、本屋で自分のを含めていろいろと買い込む。最近に始まったことじゃないだろうけど、軽く読める(ラノベとエンタメの中間くらいの)本が、すぐに「5万部突破!」だの「たちまち重版!」といったポップが立ち並ぶ。友人から頼まれたのもその手の本で、それで「暇だから毎日小説1冊読んでます」と言われても、なんだかなあ、という気はする。いやいや、皮肉じゃなくて。

ヘッテルとフエーテル (幻冬舎文庫)

ヘッテルとフエーテル (幻冬舎文庫)


とか言いつつ、自分もこういう本を買ってしまった。マネー業界の怖い話を童話形式で紹介。もちろん、実名は出していないが、読めばすぐに分かるようになっている。実はこの手の甘い話は本当に身近なもので、ここで告白するのもなんだが、僕も就職してから数年間の間に痛い目に遭ったことがある。読みながら、そうした騙しのテクニックにお金は魔物だとつくづく実感。唯一、ポジティブなアドバイス、「お金はネットバンクの定期預金(高利率1年もの)に各行1000万円まで預けなさい」くらいにして、地道な道を歩んでいこうと思う。そういえば、堅実に個人年金にも入ったんだった。
絶体絶命(初回生産限定仕様)

絶体絶命(初回生産限定仕様)


暗い話になったので、最近のBGM。最初、聴いた時は、なんかもごもご言ってて、やっぱり『アルトコロニーの定理』は超えられないか、と思っていたが、うるさいくらいに爆音でかけると、歌詞がすっと身に染みてきた。いちいち共感してしまうので、仕事中はかけられないのが難点だけど。