風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

ぶらぶらヂンヂン古書の旅

そろそろ寒くなってきた。午後に授業ひとつ。ところで、ここで書いていた2年越しの書評だが、書き上げたのはいいものの、いざ送ってみたら今年も締め切りが過ぎていた、というなんともお粗末な結果に。また空回り。使い回す場所もないし、手直ししてこのブログにでも載せようか。学会の疲れが抜けないところにきて、娘が喘息になってしまったので、2人をピックアップして病院に。2時間待ちだと言われ、やっと終わった時には9時を過ぎていた。

ぶらぶらヂンヂン古書の旅 (文春文庫)

ぶらぶらヂンヂン古書の旅 (文春文庫)


傍聴マニアでブレイクした著者だが、本業はインターネットの古本屋さん。僕はいわゆるビブリオマニアではなく、読むべき本を読むだけで精一杯なのだが(第一、そんなお金がない。鹿島茂は古書の為に住宅ローンを組んだとまで言うが)、この手の古書狩りの本は、それこそ「せどり男爵」から「古本探偵」ずっと愛読している。いわば代償行為として。北尾トロの場合は、半分職業なので、仕入れの側面もあって、値段にシビアなのがまた面白い。それこそアマゾンのマーケットプレイスで、大抵の本は手に入るが、みんなこういう風に地方で仕入れているのだろうか。近くで言えば、岡山には「万歩書店」という古本チェーン店があって、何度か出かけてみたことがあるが、本店の敷地と品揃えには、とにかく圧倒された。学会の出張にかこつけて地方の古本屋をめぐるというのもいいな。道連れ募集中。