バイバイ、ブラックバード
今日から12月。午前中はテストの採点。いつも言っているが、業務の中でこれが一番嫌い。午後から妻と娘とでジャズ・チャンツのワークショップに参加。なんでもニューヨーク大学の名誉教授らしいが、講演はちょっと退屈。ピアノを使ったワークショップは興味深かったが、これをやれと言われたら出来ないような職人芸。後で娘に感想を聴いたら、「ちょっと退屈だった」とのこと。それにしても参加数の多かったこと。学生だけではなく一般の方々も沢山参加していた。中には英才教育をと思ったのか、まだ小学生にもならない幼児を連れたお母さん達も。みんな時間を持て余してるんだな。もとい。みんな、教養に対する意識が高いんだな。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2010/06/30
- メディア: 単行本
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入院中に持ち込んで忘れていた1冊。「ゆうびん小説」なる企画ものだったらしいが、そういう制約があっても、きっちりと結果を出してくるあたりはさすが。というより、最近の作品では出色の出来映えないだろうか。太宰治の『グッド・バイ』を下敷きにしているが、それは最初の設定だけで、次々と付き合っていた女性に別れを告げる連作集になっている(いくらなんでも同時に付き合い過ぎだとは思うが)。書き下ろしの最終話では思わず胸が熱くなってしまった。