風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

大帝の剣1

妻は土曜補習。娘も行くかと訊いたら「お父さんとデートする」との嬉しい返事(いまのうち、いまのうち)。デートと言っても研究室に連れて行っても退屈するだけだろうし、ちょうど誕生月であちこちの店から「ささやかな」プレゼントをくれるそうなので、そのへんをうろうろと徘徊する。途中、ブックオフで子供用の落語を本を買ってやり、お昼ごはんはモスで軽く済ます。帰宅してからエネロープを買い忘れたことに気づき、ヤマダに行ったら今日はWii Uの発売日。見るともなくゲーム売り場を見ていたら、プレミアムセットが既に完売とのこと。無いと言われてば俄然欲しくなり、あちこに電話をかけてたり、ネットを検索したりと狂気が乱舞する。どうもネットでも即売だったようで、在庫があってもプレミアムを付けて販売している不逞な輩も。そうこうしている内に、ゼルダかなにかキラータイトルが出るまで待ってみようと、入荷未定だが予約だけ入れておいて冷静さを取り戻した。

大帝の剣1 <天魔降臨編> <妖魔復活編>

大帝の剣1 <天魔降臨編> <妖魔復活編>


文庫になるまでやめておこうと思ったが、遂に手を出してしまった。確か1巻はノベルズだったと思うが、あとがきを見ると昭和61年、15歳の時に読んだ計算になる。高校に行かずにロッテリアでフルにバイトしてた頃か。まさか15年経って読み直すとは思ってなかった。例によってサブキャラとして宮本武蔵が出てくるのだが、夢枕獏の場合は卑怯な戦術家として描かれるのが以前から疑問だったのだが、それが坂口安吾の『青春論』からきているとは知らなかった。こういうのも再読の恩恵だろうか。大人になるのも悪いことじゃないな。