風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

ダメダメ人間

ネットは無事に復旧。妻もちゃんと帰って来ていた(当たり前だが)。息子を保育園、妻を学校に送って、残った娘を連れて、レンタル屋でDVDとマンガを借りてやる。なんだかこの頃、毎日のように旧作100円セールをやっているような気がする。娘が『ティンカー・ベル』を見始めたので、風太と一緒に寝室にこもって読書。『人生がときめく片づけの魔法』を拾い読みしながら、片付けのテンションを高めることにする。

ダメ人間 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

ダメ人間 (MF文庫ダ・ヴィンチ)



水曜どうでしょう』の「ミスター」によるエッセイ的私小説。前者が30代までの青春記、後者が会社を立ち上げてから現在まで。エピソード的にダメっぷりを十分に発揮しているのは『ダメ人間』の方だが、社会的には成功したと思われる『ダメダメ人間』でも、相変わらず擬人化された「自己嫌悪」と対話し続けているのは意外(確かに監督した映画はひとつだけ見たが、さっぱり面白くなかった)。もっとでんと構えていればいいと思うのだが、常に新しいジャンルに挑戦し続けては失敗するのがミスターの業なのだろう。『水曜どうでしょう』(僕の住んでいる地域では『水曜どうでしょうClassic』)が放送されていた時期は、本当に毎週の放送を心待ちにしていて、娘はもう生まれていたのだったか、僕の人生の中では楽しい思い出しかない貴重な時期だった。現在ではほとんどテレビを観ないが(理由は本を読むのが忙しいから。もしくは本の方が面白いから)、こんな風に「あの頃はよかったなあ」と思い出せる番組はいくつかあって、学部時代の『ダウンタウンのごっつええ感じ』とか、橋本がIWGPチャンピオンの防衛記録を更新していた頃の『ワールドプロレスリング』とか。またそんな番組に巡り会えるといいのだが。夜はまた圧力鍋を使ってトロトロのおでん。とりあえず、クローゼットの中からゴミ袋1杯分のゴミを出して就寝。