風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

『漫画貧乏』

またしても3時半起床。録りためていたNHKの英語番組を観たり、ちょこっとだけゲームをしたり(いまアミバを倒したところ)。今日から息子は1週間ぶりの保育園。ひさしぶりなので、少しナーバスになっていた。出勤して成績処理をしていたら、妻から電話があって、やはり娘はインフルエンザBとのこと。そんなリレーのタッチみたいなタイミングで感染しなくなてもいいのに。やれやれ、これからまた病院と保育園のダブルのお迎えか。気を取り直して成績処理の続き。1年間のブランクがあったので不安もあったが、これといって問題もなく滞りなく作業が進む。この調子で全クラスの入力終わらせてしまおうかとも思ったが、「もうちょっと書きたい、と思ったところでやめるようにしている」という中島らもの教え(引用元は筒井康隆)を守って、残りは明日にまわすことに(小説を書くことと僕の仕事は何の関係もないが)。というわけで、いったん帰宅して一休みしてから、子どもたちを迎えに。やはりというか、娘はぐったりした様子。「目病み女に風邪引き男」というが、目元がシャム猫みたいになっていて可愛い。今夜も遅くなった妻を待って、みんなで鍋を囲んで夕食。ちょっとだけ妻の愚痴を聞いて就寝。

漫画貧乏

漫画貧乏


ブラックジャックによろしく』で知られる作者がオンラインコミックサイト(表現がいろいろあって定着していないようだが)を立ち上げるまでの記録。まず、出版不況はマンガにも及んでいて、ほとんどの雑誌が苦戦してコミックでなんとか採算が取れているという構造的な問題が、出版社にも作家にもあって(だからいくら売れても、それは宝くじに当たったというなもので、ほとんどの作家は「漫画貧乏」なのだ)。他の作家が慣習に従って現状に甘んじているところに、ここが『ブラよろ』の作者らしいのだが、周囲の冷ややかな視線をものともせずに敢然と戦いを挑んでいく(確かにあの主人公は単なる「めんどくさい奴」として周囲に疎まれていた)。『ブラよろ』が突然「新」になって電撃移籍した時には驚いたが、それもそういう事情があったのか、と納得。最終的には「マンガ」の生き残りをかけて前述のようなサイトを始めることになるわけだが、個人的にはやはり紙媒体に愛着があるので、スマホタブレットでOKという層と二分化が進んでいくんだろうな。それでいつかは「マンガ」は、なくなってしまうのだろうか?