『藝人春秋』
6時半起床。朝から娘が頭が痛いというので、(ずる休みっぽかったが)休ませることに。病後児保育に行くまでもあるまいと、午前中はお休みして2人で留守番。午後から出勤して授業×2。帰宅してみると、案の定すっかりリクエストに応えて「ニンテンドーランド」でまた一緒に遊ぶ。ピクミンの協力プレイがいまのところお気に入り。
- 作者: 水道橋博士
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/01/25
- メディア: Kindle版
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この分野にかけては右に出るもののない水道橋博士によるお笑いウォッチング。『笑芸人』に掲載されたものがほとんどだが、なにより正確な記憶力に驚く。文章にも隠し味が加えてあって、湯浅卓を扱った章では「とにかく口を開けば連発するのが/「ウォール街的には・・・」/その枕詞は、すでにウォール=「壁」ならぬ「癖」の域。/いや、むしろ、まず聞くものを「辟易」とさせていた」とたたみかけるようなギャグ。読み終えた後に記録者の悲しみのようなものが残るのもよい。浅草キッドはビデオで漫才を何度か見たきりだが(なにせ放送禁止用語ばかりでテレビではやってないのだ)、決して悪い芸人ではないと思う。しかし、北野武や松本人志や甲本ヒロトに誰もがなれる訳ではないのだ。そういう意味では、これはリリー・フランキーが言うように「観察者であることを選択した」水道橋博士の私小説なのかも知れない。