風大丸亭日乗

元大学教員、双極性障害、本と音楽と映画、そして毎日は続く

『村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』メッタ斬り

6時半起床。息子がリビングのソファベッドで寝ていたのを発見。どうやらテレビを観ながら眠ってしまったようだ。不憫。妻がいなくて準備に手間取ったので、娘も送ることにして出発。今日は授業×2.空いた時間があったので、今年から同僚になった後輩を誘ってお茶を飲みながら久闊を叙する。6時過ぎに妻がようやく帰宅。今日は校外活動で出雲大社まで行って来たらしい。平成の大遷宮とかで神楽があったり露店も出たりして、平日なのにものすごい賑わいだったそうだ。人混みが嫌いなので行くことはないだろうが、とにかくそういう話。


テキストの内容が出版界の未来みたいな話だったので、Kindleは持っていないが、これで晴れて電子書籍デビュー。書評だから安かったし。ソニータブレット(Android)でも問題なくダウンロードして読むことが出来た。やはり違和感はあるものの、思ったよりも画面も鮮明で読みやすい。これだったら実用に耐えるかな。内容は確かに辻褄が合わない部分がある作品ではあるものの、そこまで失敗作だと批判することはないんじゃないかというもの。いわゆる「開かれた作品」で、ミステリのようなジャンル小説を軽視しているということでもないと思う。『ノルウェイの森』と似ているというのは同感(だから好きなのかも知れない)。豊崎由美の真似をして、村上春樹のベスト3を挙げるならば、『ノルウェイの森』(「多崎つくる」でも可)、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』、『羊をめぐる冒険』ということになるだろうか(『ねじまき鳥クロニクル』と『1Q84』はあまりよく覚えていない。また読み返さなければ。