『活字競馬』
5時起床。いくらなんでも早過ぎるとは思ったが、メールの返事を書いたり、CDをウォークマンに転送したり。息子を保育園に送って出勤。渋滞していたので、ちょっとだけ遅刻。授業×2。妻の帰りが早くなったので、アマゾンから届いた本をチェックされるようになったという話をしたら、「コンビニ受け取りにすればいいんじゃないですか?」というナイスアイデアをもらう。
- 作者: 北上次郎
- 出版社/メーカー: 白夜書房
- 発売日: 2013/03/01
- メディア: 新書
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競馬にまつわる本(必勝法などの類は除く)の書評集。これだけ競馬の本が出ていることにも驚かされるが、それよりもあれだけ本を読んでいる著者がこちら方面にまで目配りしているのが凄い。競馬は記憶のスポーツだと言われるが、やっぱり実際にレースを観た経験がないとやっぱり読んでもそれほど面白くない(だから、ここのところ観戦だけでも始めているのだが)。いまでも覚えているのが、マンハッタンカフェとアメリカンボスが勝った有馬記念で、ああそう言えば9・11が起こったばかりだったな、とオケラ街道を歩いたこと。巻末に高橋源一郎との対談付き。それぞれがベスト5を挙げているが、個人的には(しつこいようだが)油来亀造の『グランプリで会おう』と『春が来た!』が忘れがたい。何度も読み返した名作だが、その後に筆を折ったのか、忽然と消えてしまったのは残念。と、いま調べてみたら競馬関係の仕事は続けているようだが。この本を取り上げらるのは最初じゃなかったよな、と思いながら、自分のブログを検索してみたら、なんと本人からのコメントがあった(2006年に!)。すっかり見落としておりました、申し訳ありません。というわけで、ブログで活躍されているようです。「競馬抄録玉」。単行本未収録の作品もあるというので読むのが楽しみ。